コンプレッサーにはどんな種類がある?ー①レシプロタイプ

ひとくちに「コンプレッサー」と言っても、さまざまな種類があります。それぞれ吐き出す空気の量や圧力が異なるため、用途や使用環境に応じて適切な機器を選定する必要があります。

コンプレッサーは主に構造別に「レシプロタイプ」「スクリュータイプ」「スクロールタイプ」の3タイプに分類できます。まずは「レシプロタイプ」のコンプレッサーをご紹介します。

「レシプロ」の語源となっている英単語「レシプロケーション(reciprocation)」の意味は「往復運動」です。レシプロタイプはその名のとおりピストンの往復運動により空気を圧縮するコンプレッサーです。高圧縮が可能で、小容量の空気を必要とする場合に適しています。

構造がシンプルなため比較的安価で小型化も可能、さらに故障も少ないというメリットがありますが、反面、往復運動による振動が発生する、動作音が大きいなどのデメリットもあります。

一般にも広く普及しており、ホームセンターなどで販売されているところをご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。予算が限られているクライアント様などにはレシプロタイプをお勧めしています。

もし現在お使いのコンプレッサーからバイクのエンジン音のような、「ドドドドド・・・」という規則正しい動作音が聞こえる場合には、レシプロタイプの可能性が高いと言えるでしょう。

現在ではレシプロタイプをケースに収めることで騒音や振動を抑えた「パッケージタイプ」と呼ばれる製品も登場しており、豊富な選択肢からニーズに合ったものを選びとることができます。